【知らなきゃ損】エスプレッソとは ~エスプレッソは濃縮されたコーヒーのうま味が魅力~
イタリア発祥のエスプレッソは世界中に広まり、日本でもカフェなどで気軽に楽しめるコーヒーの味わい方です。
エスプレッソマシンや直火式の器具を使うことで、濃厚なコーヒーを抽出します。スチームミルクと混ぜてカプチーノやカフェラテとして楽しむこともできて、ミルクを注ぐ時にコーヒーの液面に模様を描くラテアートは見た目も美しいですよね。
今回の記事では、エスプレッソの基礎知識や淹れ方などを紹介していきます。
エスプレッソはイタリアのコーヒー文化の象徴
エスプレッソ(espresso)はイタリア語で、短時間で抽出されることから「急行、速達」を意味するという説や、「特別に、注文ごとに」が語源という説もあります。
エスプレッソは、エスプレッソマシンを使う場合は深煎りのコーヒー豆を極細に挽いてフィルターにセットし、9気圧程度の圧力をかけてお湯を通すことで一気に抽出します。
圧力をかけながらコーヒーに含まれる油分を乳化することで、コーヒーの香りや味を引き出すのが特徴です。エスプレッソをうまく淹れられた時には上部に泡の層の「クレマ」ができあがります。
エスプレッソに使うコーヒー豆の量は1杯あたり10グラム前後で、抽出量は約30mlになります。プアオーバー(ハンドドリップ)の場合は、コーヒー豆10グラムで150mlくらい抽出するので、エスプレッソがかなり濃厚で凝縮されていることがわかります。
エスプレッソを淹れるための一般的な道具
エスプレッソの淹れ方で便利なのはエスプレッソマシンを使う方法です。家庭用の小型のものは数万円から販売されており、業務用の高性能なものは数十万円するものまで幅広く製造されています。
カフェの店頭でバリスタが淹れる時にもおなじみのポルタフィルターにコーヒー粉を入れて、タンパーという器具で表面が平らになるように固めたらエスプレッソマシンにセットします。マシンで圧力をかけて一気に抽出していきます。マシンは手軽に安定した抽出ができるのがメリットです。
もう一つ、エスプレッソを淹れる時に使われるのが直火式の「マキネッタ(マッキネッタ)」や「モカエキスプレス」と呼ばれる器具です。
使い方はまず底面の容器に水を入れて、その上部のフィルターにコーヒーの粉をセットします。そしてコンロに置いて直火で温めていくと、沸騰したお湯が粉を通って上部のタンクに濃厚なコーヒーが抽出されていく仕組みです。
マキネッタを使う場合はエスプレッソマシンよりも抽出圧力が低いためクレマはできず、味わいも異なるので「モカ」と呼ばれて厳密に言うとエスプレッソと区別されています。エスプレッソの方がより濃い味わいとなります。
それでも家庭で手軽に濃厚なコーヒーを味わえるので、イタリアの家庭では必ずと言っていいほど利用されている道具です。小型なのでキャンプなどアウトドアでの利用にも向いています。
極細に挽くミルやグラインダーが重要
エスプレッソを淹れる時に重要な道具がコーヒー豆を挽くためのミルやグラインダーです。エスプレッソに使用される豆の挽き方は「極細」で最も細かくパウダー状に豆を砕くことが求められるからです。
高性能な電動グラインダーであれば、短時間で一気にコーヒー豆を粉砕し、エスプレッソ用の粉を用意することが可能です。また、手挽きのミルでも極細で挽けるものは多く、手間はかかりますが家庭での数杯用であれば十分とも言えます。
性能が良いグラインダーやミルの方が粉の粒度がそろってコーヒーの雑味を減らし、均一な抽出につながります。おいしいエスプレッソを抽出するためにはミルやグラインダーにもこだわりたいですね。
伝統の深煎りから浅煎りで新体験も
エスプレッソは深煎りのコーヒー豆が使われ、苦味や甘味、コクを味わうのが伝統的ですが、最近では浅煎りのコーヒー豆を使って提供する店も出てきています。
コーヒー豆の焙煎度によって抽出されるコーヒーの味は大きく変わりますが、浅煎りの場合はより酸味やフルーティーさが際立つのが特徴です。
エスプレッソにしてもその特徴がよく表れ、これまで味わったことがないエスプレッソを体感することができますよ。
まとめ
今回はエスプレッソの基本知識や特徴を紹介してきました。
エスプレッソマシンを選んだり、コーヒー豆の違いによる味比べをしたり、エスプレッソの楽しみ方は無限に広がっています。
お気に入りの道具や飲み方を見つけて、コーヒーライフを楽しんでいきましょう。